
ブレゲ BREGUET
1747年1月10日にスイスのニューシャテルで生まれたアブラアン-ルイ・ブレゲ。15歳でスイスを離れ、パリのヴェルサイユの時計職人の門を叩きました。1775年に独立し、自らの時計店を開業したブレゲが最初に着手したことは実用に耐えうる自動巻き機構でした。現在の時計の基礎となる様々な機構や数々のデザインを生み出し、「ブレゲの出現によって時計の歴史は2世紀早められた。」といわれています。マニュファクチュールが生み出した功績は、高級時計のスタンダードとなり、ブレゲの名を文学の文中に取り上げられ文化の一部として存在を不動のものとしました。ブレゲブランド哲学とは、メカニズムに美しさを施し、その技術は時計製造の枠を越え、芸術の域に達するコレクション作り出すことです。代表的なモデルとしてシンプルで洗練されたデザインの「クラシック」、伝説の時計「スースクリプション」にインスピレーションを受けて製作された「トラディション」、フランス海軍航空部隊のパイロットの為に設計された時計「タイプXX」、エレガントなスポーツウォッチを実現した「マリーン」、女性用ブレゲウォッチ「クイーン・オブ・ネイプルズ」などがあります。
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ブレゲ(BREGUET)の代表的なシリーズ
マリーン
海がルーツのラグジュアリースポーツ時計
フランス海軍向けマリンクロノメーター(航海用精密時計)をモチーフとして1990年に誕生した「マリーン」は、古典的なクラシックウォッチを本流としてきたブレゲ初のスポーツウォッチコレクションです。
リューズガードを備えた厚みのある大型ケースはサイドにコインエッジ装飾が施され、繊細なギョシェ仕上げの文字盤同様にブレゲらしい伝統的なディテールを有します。
中でも2004年にモデルチェンジした2代目の「マリーンII」は、「マリーン ラージデイト」へ変更されて15年近く生産されたロングセラーモデルで、人気を不動のものとした名作時計です。タイプXX / タイプXXI
ブレゲ流の正統派パイロットウォッチ
フランス海軍航空隊向けの航空時計をベースに1955年に誕生した「タイプXX」は、視認性の高い文字盤に飛行中に欠かせないフライバック機能付きクロノグラフ搭載の自動巻き式パイロットウォッチです。
最も人気を集めているのは初代モデルを正常進化させた1995年登場の第三世代「アエロナバル Ref.3800」。後に追加されたデイト表示付きの「トランスアトランティック Ref.3820」と共に約20年間も製造されたロングセラーモデルです。2005年からはケースサイズが拡大した「タイプXXI」も登場し、名門メゾンによるミリタリーウォッチとして独自の世界観を形成しています。クラシック
正真正銘のクラシックウォッチ
天才時計技師で創業者のアブラアン-ルイ・ブレゲが目指した<高い視認性・優れた精度・洗練されたデザイン>という時計の理想が具現化された「クラシック」コレクション。
コインエッジ装飾されたケースに組み合わされた文字盤にはギョーシェ彫りが施され、月を思わせる繊細なブレゲ針と、ブレゲ数字やローマ数字のインデックスをバランス良く配置。
シンプルな3針時計や薄型時計から、超複雑機構が搭載された時計まで、伝統的で優れた技術力が発揮された名門ブランドならではの傑作時計コレクションです。クイーン・オブ・ネイプルズ
異色のオーバル型レディース時計
「クイーン・オブ・ネイプルズ」は、唯一無二のタマゴのようなオーバル型ケースが特徴のドレスウォッチです。ネイプルズとはフランス語でナポリを意味し、ナポリ王室へ嫁いだナポレオンの妹カロリーナのために天才時計技師アブラアン-ルイ・ブレゲが創り出した時計をモチーフとしたコレクションです。
上質なゴールド素材のケースにシェル文字盤やダイヤモンド装飾などで華やかに仕上げられた、高貴なロイヤルジュエリーを思わせるエレガントで美しいレディースウォッチが多数展開されています。
ブレゲの歴史
- 1775年
- ブレゲ、自らの時計店を設立する。
- 1780年
- 自動巻き機構の「ペルペチュエル」の開発。
- 1783年
- ミニッツリピーター用のゴング・スプリングを発明。
ブレゲ針&ブレゲ数字をデザイン。 - 1786年
- ギョーシェ文字盤(手彫り)のブレゲ文字盤をデザイン。
- 1790年
- 衝撃吸収装置付きの時計、「パラシュート」の開発。
- 1795年
- 永久カレンダー・ブレゲひげゼンマイ・ルビーシリンダー脱進機
- 1801年
- トゥールビヨン・レギュレーターの特許
- 1802年
- 19年もの歳月をかけてマリー・アントワネットの注文した超複雑時計(自動巻き・
永久カレンダー・ミニッツリピーター等)の完成。 - 1810年
- ナポリ王妃の依頼で開発した初の腕時計の製造
- 1815年
- 二重香箱を搭載したマリン・クロノメーターの精密調整装置
- 1820年
- 二重秒針の観測用クロノメーターの発明
- 1823年
- アブラアン-ルイ・ブレゲ永眠
- 1830年
- 巻き上げ鍵無しの初の時計の開発
- 1938年
- センターセコンドのムーブメントにストップ、リセット機能を搭載。
- 1939年
- 恒星時計の特許
- 1970年~
- パリの老舗宝石商のショーメが「ブレゲ」の復興に乗り出す。
- 1991年
- 均時差を考慮考慮した時計機構、永久均時差付き腕時計
- 1994年
- インライン・パーペチュアルカレンダー機構を搭載したインライン・パーペチュアルカレンダー腕時計の開発。
- 1998年
- 世界最小の自動巻きクロノグラフムーブメントの開発。
- 2002年
- ムーンフェイズ機構(クイーン・オブ・ネイプルズ)など5件の特許登録
- 2003年
- コラムホイールを採用するアラーム機能のロック機構など7件の特許登録
- 2004年
- ムーブメントのテンプ、チタン製テンプなど7件の特許登録
- 2005年
- 2つ以上の調速機構を備えた(ダブルトゥールビヨン)、テン真の耐衝撃装置など15件の特許登録
- 2006年
- ムーブメント用のミュージカル・モジュールなど13件の特許登録
- 2007年
- パワーリザーブ表示など3件の特許登録
- 2008年
- リピーター&アラーム機構用ゴング、シリコン製ブレゲひげゼンマイなど8件の特許登録
- 2009年
- テン真の耐衝撃装置を備えたトゥールビヨンムーブメントなど8件の特許登録
- 2010年
- 高振動テンプを組み込んだ機械式ムーブメントなど11件の特許登録
- 2011年
- ダブルヘアスプリング、腕時計用のミュージカルモジュールなど19件の特許登録
- 2012年
- 時計の部品に接触しないトルクの伝達など5件の特許登録