







「オフィチーネ・パネライ」は、創業者ジョヴァンニ・パネライが、イタリアのフィレンツェで1860年に設立した精密機器の工房がブランドの始まりです。
イタリア海軍用の精度と耐久性に優れた計測機器を製造する軍需専門メーカーとして発展し、1938年には世界初となる、特殊潜水部隊用ダイバーズウォッチ「ラジオミール」が誕生。東西冷戦が終結し軍需規模が縮小した1993年からは、高級時計ブランドとして再スタートします。軍事用時計から派生した高い精度と防水性、イタリアブランドならではの洗練されたファッショナブルなデザインが評価され、その特徴的な厚く大きなサイズのケースは”デカ厚”ブームを世界中で巻き起こし、他の時計ブランドにも多大なる影響を与えました。近年では、完全自社製のムーブメントを多数開発し、ケースサイズや厚さを抑えたモデルも豊富にラインナップされた、本格的なマニュファクチュールブランドへと進化を遂げています。
手巻き式ムーブメントを搭載した「ヒストリック」ラインと、自動巻き式の「コンテンポラリー」ラインに大きく分けられ、多くのモデルが展開されています。
宝石広場では、「ルミノール」・「ルミノール1950」・「ラジオミール」・「サブマーシブル」など多くの人気コレクションを取り揃えております。
デカ厚ブームの火付け役
一見してパネライの時計だと分かるほどに外装部のデザインが特徴的な「ルミノール」。パネライの代名詞的シリーズで、とにかくケースサイズが大きく分厚い時計として知名度がある、いわゆる“デカ厚時計”ブームの先駆けです。
ルミノールの伝統的な形をベースに「ルミノール クロノ」「ルミノール GMT」「ルミノール マリーナ」などを展開。さらに近年では、セラミックをはじめとした先進的な素材や「カーボテック」「eSteel」などの独自素材を用いたモデルも展開しています。
新世代のルミノール
“ドゥエ”はイタリア語で数字の2を意味し、ルミノールの第2世代となるシリーズです。
パネライが特許を取得しているリューズプロテクターなど、伝統的なルミノールの形を継承しつつ、小ぶりで薄型ケースのモデルをメインにラインナップしています。2022年にはムーンフェイズを備えるモデルを発表するなど、新たなルミノールとしての進化が止まりません。
これまでのパネライのモデルではケースサイズの問題などから着用を断念していたファンも取り込むことに成功し、パネライの人気を更に引き上げたコレクションです。
イタリア海軍のお墨付き
軍用時計としてイタリア海軍に納められていた歴史がある「ラジオミール」の最大の魅力は、抜群の視認性からなる実用性です。
多機能を備える時計ではないものの、ラグやリューズの形状はパネライ独自のデザインで、他の時計には無い特別な雰囲気があります。
ルミノールと同様に大きめなケースサイズのモデルが人気を博していましたが、近年では40mmサイズの「ラジオミール クアランタ」など、クラシックなデザインのモデルが誕生した事で以前にも増して注目を集めています。
ファッショナブルなダイバーズウォッチ
「サブマーシブル」は、バリエーションを豊富にそろえるダイバーズウォッチシリーズです。
文字盤色が多彩であるだけではなく、経年変化を楽しめるブロンズを採用した「サブマーシブル ブロンゾ」や三大複雑機構を搭載する「サブマーシブル トゥールビヨン GMT」など、デザインや機能は多岐にわたります。
逆回転防止ベゼルと300m防水というダイバーズウォッチとしての基本性能は抑えつつ、これぞパネライというリューズプロテクターも装着されているので人と被らないダイバーズウォッチをお探しの方にオススメです。
Q
初めてパネライを買うならどのモデルがおすすめですか?
A
Q
パネライで一番人気のモデルはどれですか?
A
パネライの中でも特に人気が高いのはルミノールシリーズで、特に「ルミノール マリーナ」が人気です。視認性に優れたダイヤル、リューズプロテクター付きのアイコニックなデザイン、そして日常使いに適した実用性の高さから、多くのユーザーに選ばれています。
宝石広場の売上ランキングでも、半数以上の約51%をルミノールが占めており、「ルミノール 1950」や「ルミノール ドゥエ」を含めると67%にも上ります。
Q
パネライのサイズ感は?手首が細い人でも似合う?
A
「デカ厚」ブームを引き起こしたパネライらしく、かつては44mm以上の大型ケースが主流でした。実際、宝石広場の販売実績データでは、約49%が44mm径のモデルで、高い人気を誇っています。クッション型のケース形状と大きなリューズガードで数値より大きく見える為、手首の細い方やスーツを着用するような場面では合わせづらいかもしれません。
ただし、最近は手首が細い方や女性でもフィットしやすい40~42mmのモデルも増えており、42mm以下のパネライは全体の28%と支持されています。また、ストラップ交換で印象を調整することも可能です。
Q
パネライの正規品と並行輸入品の違いは?
A
時計自体は全く変わりがありません。国内正規品はメーカー保証やPam.Guard登録が可能で、安心感があります。並行輸入品は価格面でのメリットがありますが、保証内容やサポート体制の確認が重要です。
宝石広場では、ご安心いただけるよう新品・中古共に独自の保証をご用意しており、店内に時計技術者が常駐している為、万一の際にもしっかりとサポートさせていただきます。
Q
パネライは資産価値がある時計ですか?
A
パネライはロレックスのように定価を上回る価格で取引されるケースは多くありません。人気モデルや限定仕様、自社ムーブメント搭載モデルなどは安定した相場を保つ傾向があります。
将来の値上がりを期待して投資として購入する時計ではありませんが、本当に欲しい方がお求めになる時計のため、投機的な高騰は起きにくい傾向にあります。
そのため、宝石広場で扱う並行輸入品や中古品は、結果的にお買い求めしやすい価格帯に落ち着いていると言えます。
サイズで選ぶ|42mmと44mm、印象がこんなに違う!
パネライは42mm・44mm・47mmなど、大きめのケースサイズが特徴です。一見似たサイズでも、着用したときの印象は大きく変わります。
例えば44mmは王道サイズとして定番ですが、手首が細い方には42mmやルミノール ドゥエなどの薄型モデルがおすすめ。実際の装着写真を交えて、サイズ感の違いをチェックしてみましょう。
ムーブメントで選ぶ|ETA?自社製?手巻き?自動巻き?
パネライは、2018年までOPキャリバー(OP I、OP IIなど)と呼ばれる汎用ムーブメント等(ETA)がベースとなったものと、自社製ムーブメントが混在していました。現在では完全自社、またはグループ企業(ヴァルフルリエ社)が開発した自社製キャリバー(P.9000系など)を用いています。
自社製ムーブメントの人気が高い傾向がありますが、廃版モデルに搭載された汎用ムーブメントにも、販売時やメンテナンスでのコストパフォーマンスが良いといったメリットがあります。
ストラップの種類と楽しみ方|素材・交換・着け心地の違い
パネライといえば幅広で存在感のあるストラップも魅力のひとつ。レザー、ラバー、キャンバスなど素材の違いで印象が大きく変わります。
同梱された工具でユーザーが簡単に交換できる構造のものが多く、さらに近年では「PAM Click Release System」と呼ばれる、工具不要で交換できるクイックチェンジシステムが採用されているモデルも増えています。
同じ型番でも仕様が違う?マイナーチェンジに注意!
パネライは型番が同じでも、製造時期によって仕様が異なるマイナーチェンジが行われることがあります。どのブランドでもマイナーチェンジは起こり得ますが、パネライの場合は外観上大きく変化することあるため、中古品を選ぶ際や買い替えの際は、マイナーチェンジの有無を把握しておくと失敗を防げます。
実例を写真つきでご紹介しています。
ケース素材の違い|ステンレス?カーボテック?重さと印象で選ぶ!
時計に一般的に使われるステンレスはもちろん、チタン、セラミック、カーボテック、BMGテック──パネライはモデルごとに多彩なケース素材を採用しています。
見た目の印象だけでなく、重量感や肌当たり、傷の付きにくさなど使用感も異なります。好みや使い方に合わせて、素材にも注目してモデルを選んでみましょう。
1860年に『スイス時計店』としてその歴史をスタートさせたパネライだが、意外にも初めて民間向けに時計をリリースしたのは1993年。理由は軍事専門の精密機器メーカーであったパネライが、東西冷戦の終結により業績が悪化した為である。
1950ケースのリューズプロテクターに刻印されている『REG.T.M.』は特許の意味。
パネライ初のクロノグラフ『マーレ ノストゥルム』。1943年、イタリア海軍の甲板将校向けに開発されたがプロトタイプまでで終わり、製品化される事はなかったが、1990年代後半にその復刻版としてPAM00006、PAM00007、PAM00008が発売された。